こんにちは。演劇教室 劇ゼミの湊(みなと)です。
演劇教室を中心に講師業、脚本執筆、演劇作品の演出を仕事にしております。
ここ何回か自分の過去を掘り返して記事を書いておりますが、一旦今回の記事をひとくくりにして次回はテーマを変えようと思います。
というのも完全に個人的な理由なんですが、こないだ嫌な夢を見たので…。
久しぶりにあの誰にも馴染めない疎外感を感じて、ああもう明日から行きたくない、今すぐ帰りたい、この場から出ていきたい。という気持ちになっていました。夢の中で。
夢の中だったので、なぜか場所は大学でした。でも大学だろうと夢だろうとあの居心地悪さは嫌です。
目覚めて、自分がもう大人になっていることに気づいて安心しました。
過去を振り返りすぎるのには注意しましょう。思ってもいない気持ちの沈み込みが、落とし穴にはまるように襲ってくるかもしれません。
前置きが長くなりました。今日は昔と今で好きなものが反対になった話をします。
今、私は演劇を中心に創作活動するフィールドに身を置いています。
演劇だけでなく、漫画・映画・ドラマ・アニメなんかからダンス・スポーツ・絵画とか、おおよそ人が表現するものは何でも好きです。ストーリーがあるものや人間模様が描かれている作品は大好きですね。
それから「人間っておもしろいなあ」とよく思います。色んな生物がいる中で、人間は結構好きな生物です。
ヤスデとかよりはるかに好きです。(ヤスデ、知らない人は検索しなくていいです)
でも、昔自分の人生がどん底だったときは真逆でした。「ストーリー」とか大嫌いでした。
人間も嫌いでした。感情が動くものがとにかく嫌いでした。
それから逃げるようにゲームをずっとしていました。なるべくストーリーがなくて、主人公が何もしゃべらず淡々と作業をこなしていくような。
理由は割とシンプルで、とにかく自分と比べてしまうのを避けるためでした。
人間が笑ったり泣いたり楽しんだり苦しんだり、そういうものすべてがその時の自分に全く存在しなくて、その事実を突きつけられるのがとにかく嫌で嫌でしょうがなかったからです。
そうして周囲をとにかく拒絶していた自分に、親が一冊本を用意してくれて、それを半ば無理やり読まされたことを覚えています。
『梅原猛の授業 道徳』という本です。もう内容もほとんど覚えていません。
梅原猛さんが数年前に亡くなられた時、その名前がはっと出てきました。
中身すら覚えていないのですが、この本が自分を変えようとするきっかけになったことだけは覚えています。
この本を読んでから、少しずつ人と関わることを始めてみようと思った。感情が動くものに触れてみようと思った。その最初の一歩だったと思います。
私が言いたいことは決して梅原猛さんの本をおすすめしたいということではなく、
ということです。
そして、きっかけはやはり「自分以外の何かとの出会い」にかかっています。
何でもいいのです。人である必要はありません。
もし、あなたが今、勉強も運動も芸術も仕事も恋愛もパソコンも政治も宗教活動もしていないなら、あなたにはたぶん時間があります。
その時間を、「何かとの出会い」に、最初は少しでいいから使ってみてください。
自分がこれまで触れてこなかったもの、避けていたものがいいです。(苦手な食べ物とかね、あえてね)
特に今の自分の毎日が、何となく嫌だ、何となくつまらないと思っている人ほど「出会い」があなたを大きく変えるはずです。
演劇教室 劇ゼミは『出会いと仲間』をコンセプトに演劇をより身近に実践できる演劇教室です・・・が、
今日の話の流れで、必ずしも人との対面をおすすめするわけではないのです・・・が、
人と会ってみたいと思う方には、演劇はとてもおすすめです。
「演劇」って聞いた時に思い浮かぶハードルの高さをできるだけ低くして、全員で劇を作る面白さを体感することができます。
次回はこのあたりのことをもっと紹介することにしましょう。
今回の記事は読み返したらイヤイヤしか言ってませんでした。(笑)
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