こんにちは
株式会社空き家総合研究所「劇ゼミ」の原(ハラ)です!
前回のブログの続きです。
まだ読んでいない方は前回分からどうぞ。
前回は
「演劇はあくまで手段だから」
という言葉に縛られていた自分について書いていました。
ざっくり言うと、教室カリキュラムの内容を考える会議の際に
「この教室では演劇スキルをまずは教えないといけないのでは?」
という誰でも思いつきそうな命題に気づかず
演劇を知らない人でも「演劇的手法」を用いて
非認知能力等を伸ばすことができるのでは?
という変な模索を始めてしまったところまでお話ししました。
会議後、様々な関連論文などを読み返しました。
「このような介入をすると、こんな結果が出たよ。」
「この介入は、こんなところが良くなかったよ。」
「この介入結果をみると、ここが良かったんじゃないかな?」
などなど、論文にはまあ好き勝手書いているわけです。(すみません…)
しかし、いくら探せど
「演劇を知らない人でも『演劇的手法』を用いて非認知能力等を伸ばすことができる」という問いに満足のいく結果がありません。
(当然それはそうで、そもそもその問い自体が自分勝手すぎる問いですしね。)
いや!逆に!いろいろな論文・書籍を読めば読むほど
「この介入は演劇スキルが教育されていれば簡単に実現できそうだぞ?」
「この介入って演劇を作る一部分そのものじゃないか!?」
というものたちが増えていく一方でした。
頭の悪い私は、ようやくここで気付きます。
「最初に演劇スキルを教えてから介入を実施した方が効果的なのでは?」
なんというか、今見ると赤面しちゃうような気付きですが
当時の私はなんというか、前方の霧が一気に晴れたような、そんな気分でした。
そうか「演劇スキルを土台にして考えちゃえばいいのか!」
前方の霧も晴れたので、そこからは色々と進むのが早かったように思います。
当然のように「まずは」演劇スキルの習得が必要だよね~的な議論が行われ
演劇スキルをどのように分解するかを話し合い
どのスキルは最低限必要で、どの順番で教えていくのが良いのか
ということが決まっていきました。
しかし、目的は当初と変わらず
「非認知能力やコミュニケーション能力の向上を目指す教室」です。
そのための手段、もしくは加速装置として演劇スキルを向上させるという建付けになりました。
本当に書いてて恥ずかしくなるような道筋を辿って今があるのですが
この恥ずかしさと今の全能感?を記しておきたいと思い
ブログに書いている次第です。
このように教室の誕生でも紆余曲折あるのだから
始まっちゃったらどうなっちゃうんだぁ~と思いますが
その時はまたその時でこのブログに赤裸々に書いてみたいと思います。
2パートにわたるブログとなり失礼いたしました。
またお会いしましょう!